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【合格体験記】これで一発合格!Python 3 エンジニア認定データ分析試験(Python Data Scientist)と効果的な勉強法

AI・機械学習全盛時代になり、プログラム言語のPython (パイソン)が人気です。コードが書きやすく、しかし奥深さがあり、たくさんのライブラリを利用できます。特に、PandasやNumpyといったデータをまとめて扱いやすくするライブラリは優れており、Scikitlearn、Keras、TensorFlow、PyTorchといった多くの機械学習用のライブラリも豊富にあります。

現代において高い人気を誇る注目のコンピュータプログラミング言語であるPythonのスキル証明の有効な手段のひとつとして、資格の習得があります。私は先日、この中の「Python 3 エンジニア認定データ分析試験」というのを受験して合格しました。以下に貼ったように、ほぼ満点に近い出来でしたので、合格体験記とともに、効果的な勉強方法についてメモしたいと思います。

Python 3 エンジニア認定データ分析試験とは

Python 3 エンジニア認定データ分析試験」は、一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会によって運営されている認定試験です。Pythonのデータ分析機能と機械学習の基礎知識について問う試験になっています。

問題数:40問(すべて選択問題)
合格ライン:正答率70%

となっています。年に数回しか受けられないDeep Learning検定(G検定)とは異なり、こちらはパソコンを備えた認定受験会場で任意の日時で受験できます。申し込みはオンラインになっており、以下のURLに詳細な説明と受験用申し込み用のURLが記載されています。
https://www.pythonic-exam.com/exam/analyist
兄弟試験として、Pythonの「Python 3 エンジニア認定基礎試験」というのがあり、こちらはPython言語自体の基礎知識を問う試験になっています。また、「PythonZen & PEP 8 検定試験」という無料で受けられる20問のPythonZen(The Zen of Python)とPEP 8に関する知識を問う試験があります。以下のページに3つの試験の概要が紹介されています。
www.pythonic-exam.com

試験勉強

私は、大きく分けて3つの種類の勉強をしました。以下に挙げていきます。Pythonの基礎的な文法の知識があれば、一般的にこれで十分だと思います。学習時間は60時間くらいだと思います。

公式認定テキスト

Pythonによるあたらしいデータ分析の教科書」という本があり、この本がこの試験の公式テキストになります。「Python 3 エンジニア認定データ分析試験」を受験する人にとっては、この教科書は必須です。試験範囲はほぼこの教科書に書かれている通りだからです。G検定の公式テキストは全部覚えたとしても50%くらいしか網羅できない感じでしたが、「Python 3 エンジニア認定データ分析試験」については、このテキストに書いていることをきちんと理解して使えるレベルまで習得していれば合格点は取れると思います。

ネットの無料模試

公式認定教科書と並んで重要なのが、ネットで公開されている無料の模擬試験です。特に、「PRIME STUDY」さんが公開している「Python 3 エンジニア認定データ分析 模擬試験」は、質もよく、解説が丁寧で、3回分あるうちの1回目については、ひとつひとつYouTubeでの動画解説があります。ユーザー登録は必要ですが、結果はいちいち登録したメールアドレスに送付してくれますし、しつこくダイレクトメールを送り付けてくることもなく、大変有益ですので、何度でも受けることをお勧めします。
study.prime-strategy.co.jp

実際にコマンドをたたいてみる

教科書による基本知識の習得、ネットの無料模試を活用した理解度の確認と弱点克服と並んでおすすめしたいのが、要所要所で実際にサンプルのPythonコマンドを入力して動作を確認してみる、ということです。この試験は単なる知識だけでなく、プログラミングレベルの能力を身につけているかを確認するものなので、やはりコードを入力してみてコードレベルで理解するということは欠かせません。また、この試験はそんなに長いプログラミングコードは出てきません。大半は1-10行程度、長くても20行くらいまでです。ですので、これはそこまで面倒な作業ではありません。私はGoogle Colaboratoryを使いましたが、Jupiter Notebook, Spider, PyCharm, Visual Studio Codeとお好きなツールで構わないので、教科書に書かれているコードや、模試のコードをコピペして、そのままあるいは一部を変えてみたらどうなるか動作を確認していることを強くお勧めします。

実際の試験

オンラインでユーザ登録を行い、会場と時間を選択して、申し込みを行います。支払いはクレジットカードで、これも申し込み時にオンラインで完結します。当日は、会場に行き、登録情報を受け付けで見せます。時間前に試験用のパソコンの前に案内されますから、そこで開始ボタンを押して、40問の問題に解答していきます。後で見直したい問題は、それぞれの問題いあるチェックボックスにチェックを入れることで見直しができます。

時間がくると、あるいは自分で終了を選択すると、結果はすぐに画面に表示されます。また、試験官が紙で印刷して渡してくれます。

最後に

Pythonは非常に人気の高いプログラミング言語です。今や、機械学習・AI・データ解析の分野では非常に重要な言語で、ネットのアンケートを見ると高収入に結び付きやすい言語にもなっているようです。「Python 3 エンジニア認定データ分析試験」は、Pyrhonを使ったデータ分析と機械学習関連の基礎知識に的を絞った試験であり、狙いが明快です。個人的には、それまでどちらかというと見よう見まねでやっていて体系的に理解できていたとはいえない、Pandas, Numpy, Patplotlibについて、きちんと学ぶ非常に良い機会になりましたし、サポートベクターマシン(SVM:Suppot Vector Mahine)などの理解にも役立ってよかったと思います。それほど難易度の高い試験ではなく、プログラミング初心者でも勉強すれば手が届く資格だと思いますので、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。